今日、仕事の山場を超えました。ホッ。
いつものことながら、切羽詰らないと取り掛からない性格をなんとかしなければ・・・。昨夜もあたふたと準備にとりかかり、そんなときに限ってパソコンの調子も悪いし・・・睡眠不足のまま、今日のお仕事なんとか終えました。
毎回、後悔しながら進歩が無いな~。と、反省し、気を取り直したところで今日の話題を。
「刑事コロンボ」といえば、プジョー403コンバーチブルを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は、私の洗車嫌いのルーツがそこにあります。
映画に出てくるコロンボの愛車は、ポンコツで汚い車でしたが、薄汚れた水色のボディにベージュ色の幌(だったかな)が印象的でした。当時、特に車に興味があったわけではありませんが、アメリカ人なのにフランス車に乗っているなんてお洒落だな~と思っていました。
お洒落なんだけど、ボロで汚くして乗っているというところがまた、粋に思えました。
今にして思えば、オープンカーなのにほとんどオープンにして登場していなかったのは、幌の開閉機構も壊れていたのでしょうか。
さらに、頭がいいのにボケをかまし、ヨレヨレのバーバリーを着ているというキャラクターもカッコよくて粋に見えました。(ピーター・フォークのファンというわけではありません)
そういうコロンボと彼の愛車の印象が、潜在的にフランス車への憧れとなって残っていたようなきがします。私にとって初めての外車が、デビューしたてのプジョー306XTでした。猫足のソフトな走り心地と2000ccのパワーに有頂天でしたが、8年間自分で一度も洗車をしませんでした。
不精だからというのが一番大きな理由ではありますが、コロンボのような生き方への憧れから、お洒落な車をわざと汚く乗り倒すというのを真似してみたかったのです。
私の中でコロンボは、目立たないけど物事の本質を見抜いている人、お洒落だけどお洒落に見えない人、常識にとらわれない人(非常識な人とは違います)というイメージです。コロンボをちょっとだけ真似することで、そのカッコよさにあやかりたいなんて思っていました。
私の独断と偏見によるコロンボ的な人を思い起こすと、並外れたお金持ちなのに背広の襟が擦り切れても気にせず着ていたSさん、冷静な思考と分析力をもっているのに表舞台に立たず地味な研究を楽しんでいるMさん、高校の掃除時間に「みんな掃除なんかしないで一緒にニボシ焼いて食べようよ」と言っていた地学のF先生、軽自動車に乗ってフェ○ーリを買いにいったら試乗させてもらえなかったHさんなどなど。人の常識の意表をついた行動をなにげなくやってのけたり、あえて崩す、あえて抜けているという生き方に人間らしさと強さを感じ、憧れてしまいます。
ところが今、私のボクスターはピカピカです。やっぱりピカピカだと気持ちがいいです。
走りを楽しむための道具と思いつつも、カッコイイ車です。なでなでしてしまいます。コロンボ的には、カッコイイ車を思いっきり汚いまま乗りたいところではありますが、なかなかそうはできません。
洗車嫌いの理由を説明するつもりだったのに、コロンボのようになれない、中途半端な自分を再確認する結果となってしまいました(笑)