憧れのあの方に会ってきました。
身長153センチ。
年齢1275歳。
再会の場所は、上野の国立博物館。
「阿修羅展」。
19歳の夏休み以来・・・久しぶりでしたが、全くお変わりありませんでした。
これは、ファンの証。
私だけが、ひっそり思いを寄せていると思っていたのに、ファンクラブが出来るほど人気のある方だったのですね。
夜間のファンクラブ限定の鑑賞時間だったにもかかわらず、係員の人に「たち止まらずに、右回りに動いてくださ~い。」と言われるほどの混雑でした。
どうしても離れがたく、右回りに3周(笑)。
一説によると、阿修羅は戦いを好む鬼神でしたが、釈迦の説法を聞いて悔い改め、仏法の守護神となったとか。
でも、そんなことはどうでも良いのです。
眉を少し寄せ、じっと先を見つめているその表情がなんとも言えません。
私は、イケメンより、こういう味わいのある顔の方が好きだなあ。
しかも、戦闘を好んでいたにもかかわらず、もう鎧も着けず、丸腰です。
「何を後悔しているの・・・?」
「何を悲しんでいるの・・・?」
「何を心配しているの・・・?」
青年のようにも少女のようにも見える、憂いを湛えたその赤い顔を見ていると、色々と問いかけたくなってしまいます。
見る人は阿修羅像に自分を投影して見ている・・なんて、よく指摘されることですが、私も例外ではないようです。
だから、その姿を見ても見ても…どんなに見ても、(自分のことがよく分からないのと同じで)阿修羅像が何を訴えかけているのか分からないのでしょうね。
その分、いろいろ想像する余地があって興味は尽きませんが。
さて、記念にお土産を買いました。
沢山のオリジナルグッズが出ていて迷いましたが、
「阿修羅」という名の日本酒。
チョコ豆。
黒金平糖。
蓮の唐草模様の風呂敷。
日本酒の「阿修羅」・・・味わいも深いのかしら?